亀吉レコードでは時代に逆らってオープンリールテープを制作しています。 先日、亀吉レコードから発売しているオープンリール作品のReel to Reel Vol1を以前に購入して頂いたお客様から電話がありました。 客: 「Studer A80をメンテナンスして亀吉レコードのReel to Reel Vol1を聴いたところ音の素晴らしさにビックリしました。 他のオープンリール作品は有りますか?」 上田: 「河崎純のコントラバスソロ biologiaが有ります、完全なコントラバスだけのソロ演奏なので一般的では有りませんが素晴らしい作品です。」 と、説明しました。 後に注文いただきました。ありがたいことです。 ご注文のオープンリール制作をしながら、こんなことを思い出しました。 この作品、「河崎純のコントラバスソロ biologia」には面白いエピソードがあります。 某オーディオアクセサリーメーカーのショールームが以前に北参道のマンションの1室にあり、そこで「某オーディオライターの方を囲む会」があり、私も参加。その時に私はこのベースソロ演奏のCDを持参しました。このCDを聴いたせいか、、、近所から苦情の電話が掛かってきたというのです。 その時に「上田さん良かったですね」と笑いながら某オーディオライターの方が言ったのを覚えています。 私が「え?」という顔をしていると、「ローエンドがしっかり入っているという事ですよ」 それから暫くして彼と会った時に、「上田さんの持ってきた音源のせいであのショールームはそこから撤退しましたよ」と冗談で言われたのです。 低音が相当響いたのでしょう。実際にはそのショールームは防音されていなかったので、低域がしっかり入っている音源を大き目の音量で聴くと過去にも時々苦情の電話があったそうです。そういう事情から撤退したそうです。 そんなことを思い出しながら、ハイレゾのマスターデータからオープンリールに録音。 やはり素晴らしい作品です。 演奏の細かいニュアンスが手に取るように聴こえて1音1音に集中して聴いてしまいます。 そしてオープンリール独特の音質感が加わり我ながら素晴らしいと自画自賛です。 もちろん1番素晴らしいのは作曲、演奏の河崎純さんですが。 オープンリールは1部の人達だけのマニアックな世界ですがもっと多くの人に聴いて欲しいと思います。
河崎純のコントラバスソロ biologiaは、e-onkyo(ハイレゾ)でご購入できます。