2年前から新型コロナウィルス感染が日本で増え始め、その頃に音楽業界は休業要請等で活動が一時期ストップしました。
当然自分も暇なのでこれ幸いと今まで録音してきた音源の確認や、時間が無くて追求出来なかった事の実験やいろんな音楽を聴きまくりました。
その結果自分が無意識に感じていた事や、矛盾だらけで理解出来なかった事がある時に何となく分かり、その感覚を身に付けるには今迄の自分をリセットする必要が有りました。
自分をリセットするいう事はある意味、今迄の自分が何も分かっていなかったという事を認めるという事でもあります。
この事については上手く説明出来ないのですがその結果、昔から好きだった音楽を聴くと更に素晴らしく、また細かい部分まで理解出来る様になりました。
これは簡単にいえば人が自然に感じる感覚を磨きましょうということです。
音楽はそもそも感じるもので、いつのまにか色んな知識や勉強が先行してしまい本来の自分の感覚に蓋をしている気がします。
無になって音を聴く!
そうすると色んな感覚が蘇って来ます!
さて、この写真は出水電器(ALLION)の西蒲田にあった試聴室です。(現在は伊豆に移転しています)
出水電器の島元さんからALLIONのアンプS-200SVとDynaudioのスピーカーC4のセットで鈴木輪のアルバムディサフィナードを聴くと素晴らしいですよ!という電話があり、聴きに行きました。
確かに良い音でした。
楽器のアタックから消え際まで鮮明に聴こえました。
我ながら満足した記憶があります。
出水電器の試聴会には何度も参加し、多くのオーディオマニアの方と知り合い試聴会の後の飲み会も楽しく、色んな話をしました。
皆さんオーディオに対して其々の世界があって非常に面白かったです。
中にはプロフェッショナルの方も居ましたが、殆どが趣味でオーディオを楽しんでいる方なので自分が納得出来れば他の人から何を言われても関係無い。というのも面白かったです。
仕事となると平均的な判断が必要になり、自分の感覚を信じて思いきった音作りをする事がなかなか難しくなります。
エンジニアの中には平均的であってもその精度やクオリティを追求して非の打ち所がない素晴らしい音を作り上げる方も居ますが、どうやら自分はそういうタイプではないようです。
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アリオンでライブをやったことも懐かしいですね。島元さんには本当にお世話になりました。