ハイレゾの録音、ミックス、マスタリングをやっていく際に気付いたのは当たり前の事ですが、音の情報量が増えるという事はノイズの情報量も増えるという事です。
ノイズと言っても普通に聴こえるノイズでは無く可聴周波数帯域外のノイズです。
人間に聴こえない周波数帯域のノイズだから関係無さそうですが聴こえる周波数帯域にも影響が出ていると思われます。
そもそもハイレゾは聴こえない周波数帯域まで再生してその結果、聴こえ方が変わるという事なのでノイズに関しても同じ筈です
これは自分1人で確認した訳では無く、元fostexの技術者の宮下さんという方と電源の取り方やデジタルケーブルのノイズ処理等の実験を進めていく中で確認しました。
1番分かり易かったのはUSB接続のCDライターの電源をスィッチング電源アダプターとアナログ電源アダプターとパソコンからのバスパワー其々でハイレゾデータをCD-Rに焼きそれを再度パソコンに取り込んで聴き比べた時の音の違いでした。
それとデータを読み込む外付けハードディスクの電源と同じ系統にiPadの電源アダプターを差した時の音の変化でした。
これらの話は長くなるので省略しますが、言いたい事は電源によってデジタル音源の音は変わりそれがハイレゾになると変化の度合いが大きくなるという事です。
この現象はおそらく電源ノイズの影響だと思われます。
それと電磁波等のノイズの影響を受けにくいケーブル、機器内部でのデジタルノイズ処理も大事です。
そこでデジタル機器同士の電源を可能な限り分離して更に、スィッチング電源では無くアナログ電源を使用し(本体の電源をアナログ電源に改造した機器も有ります)録音するとアナログ的な音に近づく事も確認しました。
そしてハイレゾでは無い44.1khz/16bit の音源でもアナログ的な音になる事も確認しました。
多分デジタルは未だコントロール出来ていない部分が有り、44.1k/16bitでも充分な可能性は有るはずです。
★亀吉レコードでは2012年からハイレゾ作品に取り掛かり2013年にはe-onkyo musicとレーベル契約しました。
e-okyo musicからリリースした 後藤輝夫&佐津間純のTeach Me Tonight(アルバムBut Beautifulに収録) が第20回プロ音楽録音賞にてベストパフォーマー賞を受賞しました。
音が良いというだけでは無く音楽の素晴らしさを伝える為のハイレゾを目指します。