亀吉音楽堂、この10年で最大のピンチでした。ProtoolsがHorus(ホルス)を時々認識しなくなりました。(現在は解決済み!)
亀吉音楽堂のレコーディングシステムはProtoolsですがオーディオインターフェイスはProtoolsの純正では無くMerging Technology 社のHorus(ホルス)を使用しています。
純正の機材を使用するのが確実ですが、Horusの音を聴いてしまうともう後には引けずリスク覚悟で社外製品のHorusを選んでしまいました。
数年は大したトラブルも無く安定していましたが、今年の1月にコンピュータ(Mac)を新しくして、それに伴い周辺機器も入れ替えました。4月頃までは何のトラブルも無かったのですがその後、突然ProtoolsがHorusを認識しなくなりました。
経過を記録しておきます。(同じようなトラブルがある人は参考にして下さい)
まず、最初のうちは、再起動したら無事認識してくれたので大して気にもしないでいたのですが、それから頻繁にHorusを認識しなくなりました。
ファームウェアを書き替えたりProtoolsのバージョンを変えたりしてその度に無事起動するのですが、次の日にはまた同じ症状が起きます。そこで、、、。
思い切って最新のMac OSにアップデートしました。そうすると更に悪化。また元に戻しました。
流石に、これはシステム的なトラブルでは無く機械的なトラブルか?と、思いましたが。
機械的な故障ならここまで気まぐれな状態にはならないだろうと考え、もう1度コンピューターとHorusの設定を徹底的に見直すことにしました。
そこで、気付いたのがHorusの電源を入れた時点でサンプリングレートが常に192Kになっている点でした。
コンピューターを変える前はシステム修了時のサンプリングレートが新たに起動した時のサンプリングレートになっていた記憶があったので、これが原因だと確信しました。
この時点でトラブル発生から3ヶ月。
Horusのクロックは手動で切り替えるか、外部のシステムから自動で切り替えるかの設定があるのですが、手動にしてサンプリングレートを44.1Kに固定してProtoolsを立ち上げると無事立ち上がりました。
このままだとProtoolsで違うサンプリングレートに変えた場合にHorus側のサンプリングレートを合わせる必要があり不便なのでHorusのサンプリングレート切り替えを自動にします。
そして192Kのデータを開いても問題無いのを確認しました。
多分このやり方でOKだろうと思い、確かめる為にHorusのサンプリングレート切り替えを自動のままにしてProtools を終了しました。
今度は、また同じ症状が出た際にコンピューターやHorusの再起動はしないで、Horusのサンプリングレート切り替えのみでProtools が無事に起動するかを確かめる為に数日は症状が出るのを待ちますが、、、、。
こういう時に限って症状は出ません。
もう大丈夫なのかなと思う頃にやっと症状が出ました。
今までは毎回不安な気持ちでProtoolsを起動していたのに今では症状が出るのを待っているところが面白いです。
待ってましたとばかりにHorusのサンプリングレートの切り替えを手動にして192Kから44.1Kに切り替えてProtoolsを起動したところ思っていた通り無事起動しました。
このやり方で2週間程経った頃、ふと思ったのが、
HorusのサンプリングレートがProtools側でコントロールしていない時に常に192Kなのは何故か?と云う事です。
Mac OSの設定でAudio MIDI設定というのがあるのですが、今までProtoolsとHorusの設定ばかりチェックしていて、このことを忘れていたと思い、チェックするとビンゴでした。
Audio MIDI設定にオーディオ装置のリストというのが有り、そこのMerging Technology Horusのサンプリングレートが192Kになっていたので44.1Kに変えて一旦MacとHorusの電源を切り再起動。
そしてHorusのサンプリングレートをチェックすると44.1Kになっています。
これで、やっと一件落着です。
なぜ、Macを新しくして数ヶ月は無事で、それとHorusのサンプリングレートが192Kの状態でProtoolsを起動すると不安定になるかが疑問ですが、これを追求すると大変なのでここまでとします。