懐かしのブログより 亀吉音楽堂が出来るまでの道のり1

亀吉音楽堂の前身のスタジオ、田園調布南のハイステーションスタジオは、賃貸だった。機材も増え、だんだんと手狭になってきたので、ここは思い切って最初から「こだわりのスタジオ」を建築したいと思いはじめたころ、古い格安物件を見つけた。そこを更地にしてスタジオを建てるというのが、最初の計画。現在の路地奥のスタジオにたどり着くまでのドタバタ劇。懐かしの亀吉おやじのブログ。

★2009年9月18日の亀吉おやじブログより★(NO1)

新しいスタジオ建設に向けて前向きに頑張ります。レコーディングスタジオです。土地を買うところから、建物が建つまで、このブログに綴っていきたいと思います。新スタジオがOPENするまでどうぞお付き合いください。と、言っても必ず、スタジオが建てられるという保証はありませんが、、。(//・_・//)

★2009年9月30日の亀吉おやじブログより★(NO2)

今、営業しているスタジオは賃貸で借りているスタジオです。もともとは、このビルのオーナーの家族の方がリハーサルスタジオとして営業していました。なので、最初からリハーサルスタジオとして設計されています。今のままでも不満というわけではありませんが、自分の手で1から作ってみたいという気持ちがあり、なんとなくそうなったら、いいなあ。と思っていました。できれば建物を建てるところからやってみたい。そんなことを考えている時、自分にも買えそうな土地を見つけました。つづく。

★2009年10月1日の亀吉おやじブログより★(NO3)

自宅と現在営業しているスタジオまでは電車で一駅です。その中間あたりに土地を見つけました。毎日自転車で通う道路の途中にあります。売り出していることを知ってからは、行動が早かった。すぐに不動産屋に電話をして、資料をもらいました。その土地には建物がたっていて、小さな店が1Fにあり、まだ営業中。小さい、狭い土地です。築年数は結構いっています。隣の家と、かなりくっついています。でも、気に入ったのは角地です。車が信号で止まるところなので、目立ちます。お金をかけずに宣伝効果あり。かっこいい看板をつけて
ライトアップなんかするといいんでないの?と、妄想は膨らむ。しかし、この狭さ。果たして、ここにちゃんとしたスタジオが建てられるのか?やっぱり鉄筋コンクリートは高いのだろうな。グランドピアノは絶対ほしいよな。それより、銀行はお金を貸してくれるのかな?
前途多難である。つづく、、、、。

★2009年10月3日の亀吉おやじブログより★(NO4)

銀行は銀行で、お金を借りてくださいね~~。と、ちょっと前まで言ってたのに、いざ、「貸してください!」と、お願いすると、「あんたをちょっと審査させていただきます。」的な書類をたくさん提出させて、数字を見て、「う~~~ん!」と難しい顔である。あ、そ!ごめんなさいね。どうせ、少ない収入ですよ。と、言いたくなります。しかし、これが現実です。でも時代が時代。政権も代わったし、なんとかなるかも?「いろいろあるんでしょ。中小企業の融資の枠とか~?」と、こうなりゃ、お色気攻めである。

★2009年10月5日の亀吉おやじブログより★(No5)

対応の早い業者。なかなか反応のない業者。いろいろである。最初から狭すぎて相手にされていないのであろう。設計図を持ってきて、一度打ち合わせには来たものの、こちらの、要望が多すぎて、こりゃ、ダメだ。と思いサヨウナラ。の方も。躯体をたてる業者さんは、素晴らしい営業能力である。こちらの要望をちゃんと聞いてくれる。なんとかなりますよ。と励ましてくれる。とても感じもいい。(これはかなり、重要である)社長も必ず訪れる。うん。ここはいいね。ここがいい。心の中でそう思っていた。「お金は大丈夫ですか?」やっぱり心配はそこらしい。「去年の確定申告とか会社の決算書を見せて下さい。」あ、銀行さんみたいですね。「う~~~ん!」あ、そこも銀行さんみたいですね。やっぱりローンは厳しいのか?設計図を見ると夢は広がる。でも、やっぱり狭いです。1ルームをたてに4つ。的なスタジオ。鉛筆みたいなスタジオになります。大丈夫なのか?

(注釈)しばらくブログを更新していませんでしたが、色々検討した結果、スタジオを建てようと購入した物件は更地にせずに、そこを住居とすることになり、もともと住んでいた家を大幅リフォームしてまるごとスタジオにするという結論になりました。では、ブログの続きをどうぞ!

★2009年12月1日の亀吉おやじブログより★(No6)

またまた更新が滞りました。ご報告します。購入した3階建てのリフォームが終了しました。いつでも引っ越しOKです。スタジオの方は、私道の整備、下水の整備は、区の指定業者と、区の私道の整備の担当者とのスケジュールにがあるので、なかなか進まず、まだそのままになっています。私道の真ん中に井戸もあるのですが、井戸は助成金の対象ではありません。枯れ井戸と思っていたら、枯れていませんでした。近所のおばあちゃんが、「この井戸でみんな戦後の何もないときに生きてこられたんだよ。」という言葉で、よし。修理してまた使えるようにしよう。と考えました。まずは井戸から直すことにします。井戸には神様が宿ると言われます。井戸を直して水神様を見方にします。(本当に見方になってね。)スタジオ改築の正式な見積もりがだいたいあがってきている。ちょっと、高い気もするが、もう少し、見直せばなんとか予算内に収まるか?予算というのは、自分たちがぎりぎり銀行に貸してもらえる(かもしれない)お金のことです。作戦変更してからは、まだ銀行に話に言っていないが、なんかなるような気がしている。築60年という古い物件がどのようなスタジオに変身するのか。とてもわくわくしている。新築にこだわっていたときとは、考え方も変わり、古いものを大切にしよう。などと言っている。(笑)なかなか良いスタジオになりそうな予感がする。この前向きなムードを銀行に伝えよう。

★2010年2月28日の亀吉おやじブログより★(No7)

やっとスタジオ工事が始まります!!融資やその他の問題を少しずつクリアーして、現在提出している書類の手続きが終われば全てOKというとこまでこぎつけました。工事といっても壁や床を解体して建物の構造を調べ最終的な設計をしてさらに構造計算をするまでしか今の段階では出来ないのですがとにかくスタートには変わりありません。スタジオの内容はコントロールルーム、二階の天井まで吹き抜けのメインブース+3ブースです。電源は専用の柱上トランス(簡単にいえばスタジオ専用の電信柱とトランス)も考えたのですが東京電力の申請が無理そうだったのであきらめましたがかなりのクオリティの電源を引きます。とにかくスタートです!!

★2010年3月3日の亀吉おやじブログより★(No8)

今日から建物の解体工事が始まりました。とりあえず壁、床、天井をはがして建物の構造が分かるようにし、明日構造計算の人がきて建物の補強方法を考えます。築60年の家なので大変かと思ったけど結構しっかりしている様でほっと一安心。二軒の家でスタジオを作る計画で一軒は2階の天井までの吹き抜けにするのでそちらはかなり慎重に進めるそうです。路地の整備計画もさまざまな問題をクリアーしてやっと実現できそうになって来ました。あまりにもいろんな事があったのでいまいち実感が湧きませんが確実にゴールが見えてきました。

 

 

 

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亀吉音楽堂は2010年にオープンした昭和の香り漂う路地奥のちょっと面白い造りのスタジオ。HPはこちら スタジオ沿革はこちらをご覧下さい。
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