オープンリール版
ウィンターワンダーランドNO.1 / 鈴木輪 2021/12/14 On Sale
良い音、良い演奏!クリスマスソング集をオープンリールで
2トラック/38cm 1/4インチ10号テープ
2021年12月14日発売 |
亀吉レコード(kame041) |
オープン価格 |
鈴木輪(Vocal/Chorus) 続木徹(Piano/keys) Hank西山(Guitar) 上田隆志(Bass) 金子正則(Drums) 他 |
★発送はヤマト運輸の「パソコン等の精密機械用の箱」にパッケージで、安全にお届けします。送料無料
ライナーノーツ
今回のレコーディングのサンプリングレートは192Kより96Kの方がサウンド的に向いていると判断し、96K 32bitでマルチ録音した音源からデジタルとアナログ機器(ミキサー、イコライザー、コンプレッサー)を併用してミックスダウンを行い、CDやハイレゾ配信用とは別にオープンリール用のマスタリングをして96K 32bitマスターを作成しました。 そのマスターからSTUDER A807を使用しオープンリールテープに録音しています。
- 収録時間の都合に依りWinter Wonderland NO.1(収録時間29分6秒) の使用テープはSM911です。
- テープをセットした所から約1分後に1KHz0VUのテストトーンが始まりその後に本編が始まります。
デジタルのハイレゾで聴くのも良いですが今回のアルバムではオープンリールの方がよりR&B的な雰囲気が出る気がして、やはりオープンリールは良いなと思ってしまいます。
そういう理由でオープンリール愛好家の為に作りました。
自分にとってオープンリールの一番の魅力は何と言っても音楽と対峙している様な気持ちにさせてくれる事です。
それはオープンリールに録音する時もプレイバックの時も VU メーターを見ながら音を聴き、常に音を確認しているからかもしれません。
何故 VU メーターを見てるかというと録音レベルによって録音される音のニュアンスが変わるからで、具体的に言うと多少レベルオーバー気味の録音の方が音楽によっては音
に勢いが出て良い場合も有り、また録音レベルを抑えた方が繊細な雰囲気が出たりして一時も気が抜けません。
そういう理由で元々デジタル録音であってもオープンリールに録音する事で音楽的な雰囲気を加える事が出来ると思っています。
デジタル録音が主流になった頃からミックスダウンやマスタリングの際に一度オープンリールを通すやり方をするエンジニアは割と居て、最近ではコンピューターのプラグ
インでオープンリールのシュミレーターも色々と出ている位です。
しかし操作やメンテナンスに手間がかかり、お手軽に使える物では無いけどやはり本物のオープンリールには不思議な魅力が有るのです。
今回の作品はハイレゾも良いですが、このオープンリール版は更に音楽的な雰囲気を出せたと思っています。
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NO2後半は別カートになります。
単体でのご購入はNO1、NO2ともに消費税分サービスで、10%OFFです。
No1とNo2を同時にご購入の方は、申請があれば片方は特別料金(30%OFF)になります。
購入前にメールでその旨お知らせください。 - オープンリール購入の方にはCD版「Winter Wonderland」と亀吉レコードショップより発売中のお好きなCD1枚をプレゼント。
未収録曲「Jingle Bell2021」プレゼント。
ご希望の方は、上記「オープンリール」ボタンをクリックの上、ショップサイト上部メニュー「CONTACT」よりご希望をお知らせください。
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「季刊・アナログ」2022Winter Vol.74 に掲載
ジャズシンガー鈴木輪の最新クリスマスアルバム by 小林貢亀吉レコードでは、2013年6月に同レーベルのアーティストのオムニバス的なオープンテープを発表したが、3作目の今回は2巻まとめて発売となった。 本作は、今年(2021年)11月にリリースされた人気ヴォーカリスト鈴木輪のクリスマスソング集。 デジタルマルチ音源から、デジタルとアナログ機器を併用してミックスダウンを行ったオープンリールテープ用の96kHz・32bitマスターを使い、スチューダーA807で1対1にてダビングし製品化されている。
本作はオリジナルCDの1曲目~6曲目まで収めた「ウィンターワンダーランドNo.1」(29分6秒収録)と、7曲目~14曲目までの「ウィンターワンダーランドNo.2」(39分5秒収録)の2巻がそれぞれ1巻ずつ別売される。収録時間の関係でNo.1はSM911を、No.2はLPR35はロングタイプが使われており、2つのタイプのテープには予想以上に音の違いが感じられたという。LPR35はロングタイプでテープが薄いため、マスターとの音質の変化があり、特にオルガンが参加したトラックではオルガンと歌の重なる箇所で歪み成分を感じたのだが、録音レベルを下げると歪み感は減るがサウンドの勢いが失われるので、録音レベルを下げずに音楽性を重視して製品化したという。
先に発売されたオリジナルCD版を聴くと、鮮度の高いクリアなサウンドで、鈴木輪の自然体で歌う爽やかなヴォーカルが堪能できた。また、さまざまなアレンジを施したことで、お馴染みのクリスマスソングから新しい魅力が引き出されている。
オープンテープ版も、CD録音時のマスターの音の良さを引き継いでおり、バランスの整ったナチュラルな質感の再生音が得られている。CDの音調と比べても大きな違和感がないが、ピアノの低音部も、響きの豊かさやスケール感がリアルさ増している。また、シンプルなR&B調のリズムパターンのE・ベースのグルーブ感や、ギターソロのフレーズの表情などが高まり、メンバー全体の一体感も増してくるように感じられる。
そして鈴木輪のヴォーカルは音像が実体的になり、仄かな温もりやヴィブラートなども強調感なく描かれるのが好ましい。
No.1とNo.2のタイプの違うテープの音質差は巧みに是正されているが、月並みな言い方となってしまうものの、SM911の方が70年代から聴いてきたアナログテープらしい安定感のある響きだと感じた。しかし、どちらのテープも紛れもないアナログサウンドであり、素晴らしい演奏を楽しむことができるはずだ。