鈴木輪の最新作が届いた。
例によってアコースティックな広がりの中に、鈴木の声が自然な残響を伴って浮かび、バックのピアノとウッドベースが彼女の歌唱をやや控えめに
しかししっかりと支える。実に好ましい「くつろぎの音楽空間」といってよいだろう。
鈴木の声はどこか南部鉄器の風鈴を思わせる質感で涼やかに伸び、ピアノとウッドベースはややソフトだが至って自然、どちらも"木"の質感を感じさせるサウンド傾向である。
今作はCDも入手しているので聴き比べてみた。CDもずいぶん健闘しているが、声の澄んだ質感と伸びではやはりハイレゾに軍配があがるようだ。
(注目ハイレゾ音源 レビュー Net Audio vol20 炭山アキラ )